アウトレイジ 最終章は社会の縮図

午前中の時間を利用して

北野武監督の『アウトレイジ 最終章』を観てきました

1作目が「アウトレイジ」2作目が「アウトレイジ ビヨンド」

そして今回が最後の作品といわれている「アウトレイジ 最終章」です

『馬鹿野郎」「この野郎」の連発で話題になった

「アウトレイジ」シリーズ

今回は、更に豪華な役者が揃うという事で

かなり期待しておりましたが・・・

私個人的な感想ですが

見事に裏切られたというか・・・

かなり残念な作品だったような・・・

まず、「アウトレイジ ビヨンド」でド迫力な演技を見せてくれた

西田敏行(花菱会 若頭)

スクリーンを通して観ているにも関わらず

震えあがる演技でした

西田敏行さんは毎週木曜日の9時から放送されている

「ドクターX/外科医 大門未知子]

東帝大学病院の院長 蛭間 重勝役も演じています

所々に恫喝する物言いは

アウトレイジを意識しての言いかたですが

やはり迫力を感じます

所が今回の最終章では迫力不足が目立ちました

身体の不調を抱えての撮影だったと言う事ですから

それが原因の一つかもしれませんが

一番の理由は

塩見三省(花菱会 若頭補佐)の影響です

塩見さんは大病から復帰されて

今回の撮影を見事やり遂げたわけですが

やはり現段階では

「アウトレイジ ビヨンド」で見せてくれた

迫力満点の演技には程遠い感じが否めません

この西田、塩見のコンビが映画全体の迫力と観る者を魅了する

絶対的な存在であったわけですが

どちらか片方の迫力だけでは物足りなさを感じるのは必然でしょう

そしてピエール瀧(花菱会 直参幹部)

ピエール瀧といえば

「凶悪」という衝撃的な映画のイメージが強く

その極悪非道ヤクザの演技を

期待してしまう人も多くいるはずです

ところが今回の映画では

若頭と若頭補佐に頭を下げる場面が多く

破天荒な演技は影を潜めます・・・

全体を通して

これだけの俳優が揃ったにも関わらず

出演している俳優の個性がうまく重なり合わなかったような映画に感じます

もったいない・・・

今回の『アウトレイジ 最終章』では

警察上層部や政界、国際間のやり取りが垣間見え

まさに現在の社会の縮図を見ているようです

庶民には知り得ないところで既に決まっているシナリオとルール

反発しようと吠えれば吠えるほど虚しさを感じる社会

身の危険を覚悟で吠え続けるか

自ら引くしかない選択に理不尽を感じることになります

今回の映画では

組織犯罪対策部刑事 繁田を演じた松重豊さんは

警察の在り方を問うて

自ら辞職という道を選び

その上司 平山を演じた中村育二さんは

飼い犬に徹する事で出世をしていきます

一方、大友を演じるビートたけしは

義理人情に熱く最後は自ら・・・

得体の知れない存在に吠え続ける道か

飼い犬で生涯を全うする道を選ぶのか

それとも義理人情を全うするのか

迫力を期待するより

目線を変えて観る事で面白さを実感できる映画です

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